ヴィダルサッスーン伝説
2010.03.03
ERTE 1974年
ヘアーカラーはアニー・ハンフリーで、真っ赤に染めたヘアーカラーが、鋭角的な彫刻のようなシェイプと相まって、インプレッションの強い作品に仕上がっている。残念ながらこれも、モノクロームの写真しかない。アニー・ハンフリーはダニエル・ギャルビンと並んで、ロンドンのカラーリストの二大巨匠と呼ばれている。サッスーンが「ボンドストリートのサロンを買ったら、アニーがおまけで一緒に付いてきた」と、よく笑いながらエピソードを語る時に紹介される人物だ。つまり、居ぬきで買ったサロンに元から勤めていたアニーがそのまま残って、サッスーンチームの一員になったというエピソード。それが後に世界的なカラーリストになるのだ。